魅惑の館
青葉の上を吹き渡ってくる緑風が心地よい、東京にいることを忘れさせる。 東京に降り立った目的の魅惑の館は、広々とした庭園の先にあった、魅惑の館とはアール・デコの粋を集めた建築と評される旧朝香宮邸(*1)のことだ。 さくら […]
魂の貧困
福島の処理水を8月24日に放出するらしい。 自ら起こした不始末の処理を、自らの責任で解決しようとせず、人類の公共財である太平洋に流すなどという愚行を行うことに、東電の、日本政府の、日本人の「魂の貧困」を覚える。 2023 […]
富士山・座神香聞
クニオ “スゲー富士だったね!” ヨシコ “どの富士山のこと? 今日は沢山の富士山を観たからお腹一杯、どの絵にも感動したけど” クニオ “「霽るる」(*1)だよ、観た瞬間、頭をガツンと揺さぶられちゃた” 春の一日、東京・ […]
「渡辺崋山と松風老人」
無言で「冨峰驟雨図(ふほうしゅううず)」(*1)を見入る二人。 ヨシコはいたく感動したようだ、「冨峰驟雨図」の少々物悲しく寂しい風情が侘びなる美的な感情を発露させたのかもしれない。 落款に「冨峰驟雨図 画為松風老人 […]
訪れ・おとずれ・音連れ
さくらの開花予想が始まった、TVではすでに、上野公園の四年ぶりの花下遊楽の光景を伝えている。 クニオ “春の訪れが聞こえてくるね!” ヨシコ “聞こえてくる? ” 音から、何かが訪れる時は必ず音を伴うと言われている。 […]
智積院の名宝・長谷川派
お新しい年が始まりました、新しい年を迎えることが出来る喜びに感謝! クニオ “「去年今年貫く棒の如きもの」 高浜虚子” ヨシコ “ほんとうに、去年から今年、一瞬でしたね!”クニオ ”僕は、その一瞬、寝てました“ ヨシ […]
神坂雪佳 「光琳の再来」
おおーっと! 全く、真っすぐ歩けやしない……” クニオとヨシコは、東京の雑踏の中、あまりの人の多さに閉口 久しぶりの東京を過ごすその目的は、神坂雪佳展(パナソニック汐留美術館)と京都・智積院の名宝展(サントリー美術館 […]
自転車ララバイ 「ねむの木村」行2
「 ねむの木村」行きは昨年の8月以来の2度目、昨年はコロナ禍で休園中だったが今回は如何に! 実は本来の目的地は「五明彗星発見の地」、たけど、存外に早くスムーズに到着してしまったので、さらに足を延ばそうと思い至り「ねむに […]
西行忌
”ねがはくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの もちづきの頃” 西行「御裳濯河歌合」 新暦3月15日(旧暦2月16日)は、西行(1118―1190)が没した日、ご […]
自転車ララバイ 法多山
法多山名物厄除けだんごを買いに行ってきました。 朝から西風が強く吹いている、こぎだしたら案の定風は真っ向から吹いてくる、西に向かい場合は逆川の土手沿いがコースとなる、夏場など川で冷やされた空気が充満していて、快適な […]