退屈から学ぶものはあるか その1

  
 「孤独を所有した子供は、本当に孤独を所有した子供は幸せだ。
   子供が退屈な時間をもち、度はずれた遊びと理由のない退屈、すなわち純粋な退屈の弁証法を経験することは良いことだし、また健康である。」
 「NHK 人間講座・2002年 住まいから家族をみる 藤原智美」から抜粋。

 「作家の視点で住まいの今を見つめなおす、家族や住まいを問い、家族と住まいの未来を探る」とサブタイトルの付いた講座だった。

 最近その講座を読み直してみた、というのも今計画中の住まいでは
”子供に専用の部屋が必要か、その場合どんな形態か”
 などいくら議論を尽くしても、住まい手と僕の間で腑に落ちる解答が出ず悶々としてヒントを探っていた時期だったから。

 ”そういえば!”
 ふっと思いだしてページをめくってみた、2002年と20ほど前ですが、読み直しても住まいに対する藤原氏の鋭い感性に相槌を打ちながら読み込んでいくいくうちに、目に飛び込んできた文章が冒頭の文章だった。

 今、計画中の住まいは、長男が小学生3年生を筆頭に3人(男、女、男)の子供がいる家族のためのもの。  
 子供室のプランの提案に当たり、冒頭の文章を参考にしながらも、結局、その意図に反しフリースペースでオープン(将来、必要なら個室化を可能なプラン)な空間を提案した。

 しかし、個の確立や自立は自分の部屋(個室)を持ってこそ獲得できるはずという住まい手の考えに基づき、3室の子供室をつくり、個室化したいという希望に落ち着いた。

          …閑話休題…

 ところが驚く展開が待ち受けていた。

 COVID-19の蔓延により、「コロナ禍の影響でしばらく様子見したい」との申し出があり、4月以降計画は中断した、その後10月に入り再開したいと連絡が入る。

 再開の第一声は個室化された子供室を見直したいという要望でした、コロナ禍で住まい手は何か感ずるところがあったのか、いずれにしても、当初の僕が提案したプランに落ち着いた。

 さて、コロナ禍で住まい手にどんな心境の変化があったのだろうか、次回のブログで。

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