神坂雪佳 「光琳の再来」 

おおーっと!   全く、真っすぐ歩けやしない……”

クニオとヨシコは、東京の雑踏の中、あまりの人の多さに閉口

久しぶりの東京を過ごすその目的は、神坂雪佳展(パナソニック汐留美術館)と京都・智積院の名宝展(サントリー美術館)のため。

ヨシコ

“神坂雪佳って、初めて聞くんだけど”

クニオ

“雪佳は、明治から大正時代に活躍した、画家であり図案家なんだ”

ヨシコ

“図案家ね ………だから琳派っていう冠がつくんだね!”

クニオ

“そうなんです、琳派って俵屋宗達と本阿弥光悦に始まり、興味深いことに、約100年ごとに中興の祖みたいな作家が現れるんだ“

ヨシコ

“100年ごとですか……… えーと……… 俵屋宗達 ………  尾形光琳 それから誰?”

クニオ

“酒井抱一、 そして光琳の再来と呼ばれる神坂雪佳  ……… 今回はその四人に加えて中村芳中や鈴木其一の作品も展示されているんだ”

ヨシコ

“初めて聞く名前が多いけど、なんか期待できそうね!”

JR新橋駅からビジネス街を進む二人、でも味気ない、これから美術を鑑賞しようってか。 

………美術館到着、ここでも市中の山居ならぬ、杓子定規な警備員がお待ちかね………残念

ヨシコ

“なんか入口から混んでるわね!”

クニオ

“そうだね      ”

ヨシコ

“しょっぱなから双犬図(俵屋宗達)じゃん”

クニオ

“ありゃりゃ! こりゃ混みますね! ”

“宗達が描く犬はかわいくて、ほっこりとするね!”と、思わずわが手をナゼナゼ!

“非常に混んでおります、前にお進みください“と学芸員の声

……「いやいや、じっくりと鑑賞せずして前に進めるか」とばかり、混雑の輪に食らいつく。        ( ̄ー ̄)bグッ!

  

混雑の輪を抜け出し先は、琳派を継ぐ者たちの展示室

ヨシコ

“ちょっと「槇に秋草図屏風」(酒井抱一)って素敵、着物(小袖)の絵柄になりそうね”

クニオ

“僕はこっち、月に萩鹿図(中村芳中)かな、尾形光琳の鹿図を思い起こさせるから”

さらに、「美しい図案集 生活を彩る 琳派を描く」の展示室に進むクニオ

ヨシコ

“へ― 雪佳は琳派の装飾芸術に共感して、宗達や光琳を想起させる主題が多いらしいわね  ……「八ツ橋」や「杜若」はまさにそうね”

クニオ

“ほんとにね、杜若は、まさに、尾形光琳の燕子花図屏風へのオマージュだと思うよ”

ヨシコ

“「八ツ橋」はエルメスの雑誌『LE MONDE D`HERMES』の表紙を飾ったんだ”

クニオ

“彼は欧州で花開いていたアールヌーボーを目の当たりして、日本の装飾芸術を再認識したらしいよ、それに、元々、光琳の意匠性や表現(写実性の否定)ってアールヌーボーに影響を与えたって言われているから”

ヨシコ

“へ―そうなんだ、それってデザインと美術の融合・現代芸術の先取りって感じかな”

クニオ

“そうだね”

「光琳の再来」とも言われていた雪佳の魅力を堪能、十二分のおもてなしに多謝。

しかし、ビルを出るとそこは武骨なビジネス街   

一陣のビル風が びゅー  

クニオ・ヨシコ

“あれー  余韻が吹っ飛んじゃうよー  ”

琳派 出典:ウィキペディア

琳派の始まりは桃山時代の後期、俵屋宗達と本阿弥光悦の二人がその始まりと言われる、その画風の流れを大成させたのが尾形光琳、そして、その名を取り琳派と呼ばれる。琳派の特質は、豊かな装飾性・デザイン性をもち、絵画を中心として書や工芸を統括する総合性が挙げられる。

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