圧密沈下に伴う不同沈下量を推し量る。

 

今から住まいを建てようとして、地盤調査から軟弱地盤の存在が明らかになった時、誰もが不安に駆られRてしまう。

 しかし、闇雲に不安がっても何の解決にもならない、ここは軟弱地盤が建物にどんな影響を与えるか大雑把にでも把握することは、地盤調査の結果を設計者から説明をもらう際にも、より理解度が増すという意味で、建築主(住まい手)が知っておくべき情報だろう。

 軟弱地盤は大きな沈下や液状化が発生しやすい地盤なので、建物を建てるのは都合が悪い、ここでは軟弱地盤上に構造物をつくる場合、基礎地盤の圧密沈下*1)に伴う不同沈下について考えてみよう。

これまでに携さわった実例からピックアップしてみる。

下図は、敷地のあるポイントのSS試験の試験データとその簡易の地盤図の模式図です。

図1 左:SS試験の試験データ 右 地盤模式図

 図1の試験データの赤線で囲った範囲が軟弱地盤層 試験データと模式図の緑の線は、①=建物基礎下〜2mと ②=2m〜5mの範囲を示し、圧密沈下量の推定表とリックしている。        土質は5m付近まで粘性土。

図2

圧密沈下量の推定表の2本の直線は、①=建物基礎下〜2mと②=2m〜5mの範囲に自沈層(軟弱層)が存在するときの圧密沈下推定式をグラフ化した図で建物重量は3階建てを想定*2)している。

 では早速、存在する軟弱層(自沈層)の圧密沈下量を推定してみよう。

◆A層

地表から0.75〜1.0mにある軟弱層(自沈層)で基礎下〜2mに存在する、自沈層の厚さは0.25m、図2から①層のグラフより1.2㎝と推定できる。

◆B点

1.25〜1.5mにある軟弱層(自沈層)で2m〜5mに存在する、自沈層の厚さは0.25m、図2から0.3㎝と推測できる。

◆C点

2.75m〜3.0mにある軟弱層(自沈層)でこの層も2m〜5mに存在し、自沈層の厚さは0.25m、図2から0.3㎝と推測できる。

以上からこの地点の圧密沈下量の推定量は、1.2㎝+0.3㎝+0.3㎝=1.8㎝となる。

この1.8cmの評価は、圧密沈下量<5㎝が建物に有害な不具合*2)を起こさない目安とされており、セーフと判定できる。

以上のように整理すると、土層構成、地耐力、沈下量が記入されるので、地盤がどうなっているか体感的に読みとることができるのではないでしょうか。基礎構造形式を決める手がかりとなる。

*1)圧密沈下:時間の経過とともに土中の水分が抜け、沈下が起きる現象。

*2)建物重量:木造住宅の建物重量は基礎コンクリートの重量が支配的なので、階数が2階建てや平屋建てになっても沈下量はあまり変わらない。

*3)建物に有害な沈下を起こさない許容沈下量:即時沈下量<2㎝ 圧密沈下量<10㎝ (社)日本建築学会「建築基礎構造設計指針」即時沈下は即時的に進行する沈下、砂や歴の排水が起きることなどで生じる、砂質土で発生しやすい。圧密沈下長時間かけて土中の水分が抜け、土の体積が減少していk起きる沈下、粘性土で起きやすい。

      

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