「季節を楽しむ」「自転車ララバイ(趣味)」「ロータリーの話題」「日々のつぶやき」を綴る。

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鬼卵・夢路  

“頼もう   ” 店先から声をかける! 店は掛川城からほど近く、今では面影もないが、かつては掛川藩城下の一角にあたる場所だ。 “頼もう   ” クニオは再度、店の奥に声をかける。  店主 “どちら様でしょう ” 中年の目 […]

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「能はこんなに面白い」 その二  

能「石橋」(宝生流) 後場 突如として赤と黒の獅子が出現し、紅白の牡丹に戯れ激しく乱舞する連獅子の振る舞いが後場の見どころだ。 ヨシコ “連獅子の乱舞に もうー 釘付け!” クニオ “舞台を圧倒してたね” 連獅子の威風堂 […]

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「能はこんなに面白い」 その一  

「石橋(シャッキョウ)」(*1)はドラマチックな能だ、古代中国の唐土清涼山の石橋を舞台に、前場と後場が劇的に変わる演出に、ヨシコとクニオの二人は心をわしづかみにされた。いや正確にはクニオはわしづかみにされ、ヨシコは少々納 […]

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文字(書)は絵の恋人  

森は海の恋人」というフレーズを聞いたことがあるだろう、海と森は食物連鎖や自然環境の面で密接な関係にある事から命名されたと聞く。 日本美術にも絵画の構成要素が互いに密接な関係をもって絆を深めたジャンルがある、文字絵(*1) […]

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平安の雅 やまと絵・絵巻物 

平安時代の絵画で思い浮かぶといえば絵巻物ではないだろうか。その中でも源氏物語を題材にした「源氏物語絵巻」は絵巻物の精華と言っていいだろう。  晩秋の東京国立博物館にて特別展「やまと絵」(*1)が開催され、平安期の四代絵巻 […]

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魅惑の館 

青葉の上を吹き渡ってくる緑風が心地よい、東京にいることを忘れさせる。  東京に降り立った目的の魅惑の館は、広々とした庭園の先にあった、魅惑の館とはアール・デコの粋を集めた建築と評される旧朝香宮邸(*1)のことだ。 さくら […]

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魂の貧困  

福島の処理水を8月24日に放出するらしい。 自ら起こした不始末の処理を、自らの責任で解決しようとせず、人類の公共財である太平洋に流すなどという愚行を行うことに、東電の、日本政府の、日本人の「魂の貧困」を覚える。 2023 […]

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富士山・座神香聞  

クニオ “スゲー富士だったね!” ヨシコ “どの富士山のこと? 今日は沢山の富士山を観たからお腹一杯、どの絵にも感動したけど” クニオ “「霽るる」(*1)だよ、観た瞬間、頭をガツンと揺さぶられちゃた” 春の一日、東京・ […]

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 「渡辺崋山と松風老人」 

無言で「冨峰驟雨図(ふほうしゅううず)」(*1)を見入る二人。 ヨシコはいたく感動したようだ、「冨峰驟雨図」の少々物悲しく寂しい風情が侘びなる美的な感情を発露させたのかもしれない。    落款に「冨峰驟雨図 画為松風老人 […]

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訪れ・おとずれ・音連れ 

さくらの開花予想が始まった、TVではすでに、上野公園の四年ぶりの花下遊楽の光景を伝えている。 クニオ “春の訪れが聞こえてくるね!” ヨシコ “聞こえてくる?   ” 音から、何かが訪れる時は必ず音を伴うと言われている。 […]