省エネの流れを分かり易く……基準値を理解する
ヨシコ
”春分も過ぎたので、もう余寒も収まって暖かい日々が続くかと思ったら、昨日今日と少々寒いわね”
クニオ
”そうですね、今日は彼岸明けなのにね”
ヨシコ
”時候の挨拶はこれぐらいにして、本題に行きましょうか”
クニオ
”そうしましょう!
クニオ
”「省エネ基準も全国一律でなく、気候に合わせて地域を区分分けをしてる」って以前話したよね”
ヨシコ
”たしか、冬の暖房する度合(暖房デグリーデイ*1))いが高い北海道から、低い沖縄まで8つの地域に分けたんだよね”
クニオ
”はい、図1の地域区分地図がそうですね”
ヨシコ
”図2は区分に応じた一次エネルギー消費量の基準値ね、やはり8地域から1地域に向かてエネルギー消費量は多くなるわね”
クニオ
”静岡県は、暖房の度合いが高い御殿場は5地域、度合いが低い伊豆や御前崎が7地域、それ以外の地域が6地域ですが、ほぼ暖房で決まっていますね”
ヨシコ
”本当にそうね”
クニオ
”それから図3が6地域の基準値の内訳、その他は家電で全国一律です”
ヨシコ
”あら、風呂好きの日本人らしく給湯が大きいわね、それから
……結構家電も大きい値ね、わたしの家にはTVが3台あるし、4人家族だから毎日洗濯もしてるわよ”
クニオ
”家電はTV、冷蔵庫、温水暖房便座を最重点家電、洗濯機、電気ポットを重点家電と言って、新規購入や買い替えの際には、価格、機能、デザインと共に高効率の商品を選んでほしいね”*2)
ヨシコ
”カタログを見る時は、機能面と共にエネルギー消費量もチェックしないといけわねね”
クニオ
”個々のエネルギー消費の基準値がわかったところで、次回からは一つ一つの省エネについて考えましょう”
ヨシコ
”はい!じゃーまず暖房からね”
*1)暖房デグリーデイ (℃・日)
毎年の暖房が必要な時期(日平均外気温度が18℃を下回る日)の基準温度と当該地の外気温度との差を合計したもので、暖房ニーズの大きさを示す指標として用いられる。
冬季100日の平均外気温度が8℃の場合
100日×(18℃-8℃)=1000暖房デクリーデイ(℃・日)となる
*2)最重点家電と重点家電
LCCやLCCO2の観点からみると、買い替え時のコストや製品製造時のエネルギーをも加味するべきものであるので、ただ単に買い替えや新規購入が推奨されるものでもありません。
どのタイミングで買い替えれば、コストや省エネの観点から有利になるかは、家電の種類や保有状況、使用状況によって変わります、従ってカタログなどの情報をもとにランニングコストの削減状況や省エネルギー効果を試算して選ぶことが重要です。
自立循環型住宅の設計のガイドライン(一)建築環境・省エネルギー機構
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