終の住処

終の住処

「終の住処」は、60代後半の夫婦の住まう平屋(28坪)住処、人生のしまい処を過ごす住まいとして計画されました。

高齢者の“終の住処”だから、特に暮らしのエネルギーの削減は大命題。エネルギー削減はまずは機械(エアコンは使用しない)に頼らず、古民家の手法でパッシブデザインを最優先しました。

日射熱の利用や、日射遮蔽だけでなく、立体通風、多面採光、ウインドキャッチなどはグーグルアースや気象庁のデーターを計画に反映させました。

給湯は、日々のエネルギー消費量の削減をもくろみ、「時ノ寿木組の家」の定番である、太陽熱一体型給湯を採用して光熱費の削減を狙いました。

各室の仕上げは、藁入り漆喰、大坂土の糊土撫で上げ仕上げなど、高齢者の五感に心地よい質感を採用をしました。

木の架構は全て杉と桧で組み、屋根は「時ノ寿木組の家」のスタンダード、登梁と九分の杉板に屋根通気を組み合わせ、杉板と通気屋根の間に断熱材を組み込む工法で仕上げました。

省エネにも留意し、熱貫流率は0.37W/m2・Kと次世代基準値(0.24W/m2・K)を楽々越える性能となりました。

●建設地 菊川市

●構造・規模 平屋建て 92.71m2(28.1坪)

●施工

○大工:(有)小坂建築  
○左官:(株)松本工業
○板金:(株)中山板金工業所
○住設:TOKAI
○製材:山田製材(株)
○構造材:時ノ寿の森・(株)スンエン
○電気設備 (株)田嶋電気工業所
○給排水衛生 (株)浅岡工業
○防蟻処理(ヒバ油+木酢液)オリジンコーポレーション

●主な仕上げ
○外部
外壁:リシン掻き落とし、ガルバリュウム鋼板小波
屋根:ガルバリュウム鋼板縦ハゼ葺き

○内部
床:桧板張り、杉板張り  
壁:漆喰、色土糊捏ね撫で切り、土佐和紙
天井:杉板本実小屋組表し、土佐和紙

●温熱性能
熱損失係数(Q値)  夏期日射取得係数 

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●木工事費  約5,600,000円
●左官工事費  約860,000円
木材コーディネーターによりコーディネートされた構造材費  約1,400,000円 

●総工事費  約18,000,000~20,000,000円(地盤改良費、外構費は含まず) 

●設計監理料 1,800,000~2,000,000円

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