「住まいのような佇まい」
「住まいのような佇まい」
「事務所じゃなくて住まいのような佇まいかな!」…と左官職人の松本さん。
●建設地 御前崎市池新田内
もともとここには40年ほど前に建てた事務所があり、かつては大規模な建築工事にも対処できるように大勢の職人を抱えていた、その後、彼の代となり本来の左官と向き合うこととなった。
彼は本来の左官にこだわり、左官の価値は時間をかけて積み上げていく手仕事にあるという思いがあり、塩梅を図り、鏝から伝わる土の微妙な息遣い感じ取るための修練を欠かさない、だから各地から質の高い仕事の依頼の声がかかる。
●構造・規模木造平屋階建て50.43 m2 ●施工 ○大工:(有)大谷建設○左官:(株)松本工業○板金:(株)中山板金工業所○構造材:(株)スンエン○木製建具:(株)村松建具店 ○電気工事:(株)中遠電気○給排水衛生:(株)浅岡工業
「住まいのような佇まいの事務所」と共に、街に開いた第三の場所として、何かのテーマに沿ったコミュニティのサロンのような場所を希望し、事務所ともキッチリ壁で区分けするのではなく、互いに融通無碍に付かず離れずの関係性を保ちたいと願っていた。
そこで、計画は事務室と寛ぎの間、倉庫からなる土壁・木造平屋建てを提案。
●主な仕上げ ○外部 外壁:リシン掻き落とし、焼杉、版築 屋根:ガルバリュウム鋼板竪ハゼ葺き テラス:三和土の叩き ○内部 床:色モルタル研ぎ出し 壁:漆喰、色土糊差し仕上げ 一部中塗り仕上げ 天井:サワラ板厚15本実小屋組表し
計画を決定づけたのは、手に入れた腰付きガラス額入りの筬格子の障子戸と解体した事務所の和室にあった欄間の活用を求められた時でした。
●温熱性能 熱損失係数(Q値) 夏期日射取得係数
古建具と欄間は、設計のテーマとしていた「透ける」と「抜ける」が求めるところの「光」「視線」「空気」をほどよく通し、付かず離れずの関係を整える。
●木工事費 約3,000,000円 造材費 円 ●左官工事費 5,000,000円 ●総工事費 13,000, 000~15,000,000円
●設計監理料 1,000,000〜1,200,000円
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