初めの一歩
家づくりのパートナーには、ハウスメーカー、パワービルダー、工務店、建築家(設計事務所)があります、それぞれ特徴を持って棲み分けていましたが、近年はハウスメーカーやパワービルダーがシェアを延ばしています、それぞれ以下のような特徴を有しています。
・ハウスメーカー 有名(ブランドが信頼を得ている)、セミオーダー、研究開発部門があり独自の技術力がある。
・パワービルダー: ローコストでお買い得、レディメイド(規格建売住宅)
・中堅工務店:省エネ住宅などの性能に高い施工力を持つ、住まい手の希望どうりの家づくりが可能。
・工務店(地元に根差している):住まい手の希望どうりの家づくりが可能、小回りが利くので、家が傷めば直ちに修理できるなど長いお付き合いができる
・建築家(設計事務所):自由度が高い、多様な提案ができる、はまれば期待以上の家づくりが可能。
誰をパートナーにするかじっくり考えてください!
住宅(一般的には戸建住宅と呼ぶ)には、注文住宅、セミオーダー住宅、レディメード(規格建売)住宅と建築条件付き土地という建て方があります。
・注文住宅
クライアントの希望に合わせて間取りは自由に要望できます。
・セミオーダー住宅
土地をクライアントが用意する場合と土地がセット(建築条件付き土地)の場合があります、いずれも、複数ある基本プランの中からの選択になります。
セミオーダーと銘を打っていますが基本選択の自由だけです。
・レディメード(規格建売)住宅
土地と建物がセットで販売される新築分譲住宅といわれる住宅、原則間取り設備の変更はできません。
・建築条件付き土地
売主によって工事施工者が決められている土地のことを言います、家づくりの間取りは自由といわれますが「ローコスト仕様でお買い得」を謳い文句にしているので、相当に制限されるでしょう。
家造りのパートナーは大きく4つ(Q&A家づくりのパートナーって誰?)です。
「家を建てる」とは希望が反映され家づくりのことで、ハウスメーカー(Q&A ハウスメーカーとどこが一番違いますか)、工務店、建築家(設計事務所)が選択肢です。
「買う」とは規格住宅を選ぶこと、いわゆる建売(できあがった箱を買う)です、パワービルダーやハウスメーカー、あるいは不動産屋が選択肢です、建築条件付き土地の場合の家づくりも、パワービルダーやハウスメーカー、不動産屋が選択肢です。
家づくりは住まい手(建築主)の生き様を、人生観、教育観、家族観、夫婦観を問うてくる”今後、どんな家族を夫婦を人生を歩みたいですか?”と否応なしに問うて来ます。
家づくりは多様な人との長い付き合いの始まりです、プラン・間取りや素材の打ち合わや話し合いもそうですが、互いの生き様を問うことにも通じる一連の行為を通じてやっと信頼関係が醸成され、家づくりという一つの目標に向かうことができるのだと思います。
これは決してパワービルダーやハウスメーカーとでは味わえません、人生で二度とないチャンスを逃したくないという方は、建築家の扉をたたいてください、高く感じられるだろう敷居を思いっきり超えてください、思いもしなかった世界があります。
住まい手(建築主)と建築家の相性は重要な要素です、そもそも住まい手(建築主)の希望や指向と、建築家の得意とする分野やデザインが合っているどうかが重要な決め手となるでしょう。
様々に意を尽くし対話と提案もどうもピンと来ない場合があります、原因はコミュニケーションの不足などの以前に相性がフィットしないことにあると思います。
相性がよくないまま進めても決して良い結果が得られません、逆に相性がフィットすると住まい手と建築家という関係を超えて長いお付き合いが始まります。
建築家に設計を依頼するとお金がかかるといわれる所以が設計監理料です、ちなみに弊社では工事費の10%前後が報酬(設計監理料)の目安です。
家づくりは無から有を作り出す行為、住まい手(建築主)の希望を対話を通じて、線・数字・言葉・絵や模型で具体化して結果が期待どうりか確認します。
作業は基本計画→実施設計→施工段階と進む、どの段階でも建築主と建築家との間で確認と承認がなされる、それは1年以上続きます。
これらの一連の行為に対する報酬が設計監理料です。
家づくりの流れをご覧ください。ワクワク、ドキドキの15カ月です。
一般的な敷地の使い方(レイアウト)でスケッチ程度の提案を含んだ相談は無料です、ただし住宅の間取りの提案(図面化)はアイデアの提供にあたるので有料(3万円)です。
家をつくるのに最低必要なコストを建設原価と言い、その建設原価に諸経費をプラスした価格が住宅の購入価格です。。
建設原価は住宅建設に必要な各種の材料費や職人の工賃などを言い、広告費や展示場の維持費、営業マンの人件費等は住宅をつくるのに不要なので原価には含みません、また建築家の設計監理費は住宅をつくる際に不要とは言えませんが一般的に含まれません。
ハウスメーカーやパワービルダーは、住宅を多量に供給するから材料費や職人の工賃は下がりますが、建築家や小さな工務店にはほぼ不要な広告宣伝費や営業費用がかさみますから、その分諸経費が増えて購入価格は下がりません。
ちなみに弊社の広告宣伝費はHPの維持費だけですから13,500円/年です。
住宅購入価格=2000万とした時、諸経費率が40%だと原価は12,000万円になり、20%だと16,000万円になります。
この建設原価は住宅取得時の資産価値と言えます。
木の家
ヨシコ
「日本では、なぜ”木”の家が愛されるのでしょう」
クニオ
「なぜ木の家が愛されるのか、日本は”木の文明の国”と言われるほど木との関わりは深いよね、代表的な理由を三つ上げますね」
ヨシコ
「お願いします」
クニオ
「木に接すると心が慰撫されるから ~ 日本人は古来より、木を特別な存在として崇めてきました。その心情が今も脈打っているからだと思います」
ヨシコ
「家の近所の神社にもご神木があるけど、木は神が降臨する依り代として身近にありましたものね」
クニオ
「そうですね、二番目の理由として、日本列島が日本人に木を活かす能力を育んだからかな、情緒的だけど」
ヨシコ
「わかるわ、日本は天地有情*1)の世界観に満たされているからね!」
クニオ
「最後に耐久性、構造安定性、美観性に優れており、他の工法に比べて、トータルとしての経済的優位性が高いからでしょうか」
ヨシコ
「その観点も重要ね」
クニオ
「ふむ」
*1)天地有情
天地万物が本来有情であるからこそ、自然の一部である我々人間もまた有情である
ヨシコ
「処で”時ノ寿”って素敵な命名ですね」
クニオ
「掛川市の時ノ寿の森1)からいただきました」
「”寿=ことほぐ”とも読みますよね、この”寿”は古代の言霊思想2)を反映していると言われているし、雅語*3)だからね、きっと縁起もいいんだろうなっと思ってね」
ヨシコ
「めでたい言葉ね!」
クニオ
「家づくりにちょうどピッタリでしょう」
ヨシコ
「じゃー、「時ノ寿木組みの家」とはどんな住まいでしょうか」
クニオ
「僕たちは”私たちにふさわしい住まい”として
”木の特性に従った構法(渡り腮構法(わたりあご))と自然素材である土壁+漆喰の住まい”
をつくりませんかという提案しています。」
ヨシコ
「木の特性とか渡り腮構法(わたりあご)とか土壁とかは、読者には解りにくいから、後で説明をお願いね!」
クニオ
「はい! 以下はその具体的な内容です」
1)環境負荷が小さい構法・素材でつくります。
2)時ノ寿木組みの家は安全・健康で長寿命です。
3)時ノ寿木組みの家は古民家の知恵に学んだ家づくりです。
4)時の寿木組みの家はつくり手に愛がある家づくりです。
5)時の寿木組みの家は現代版「結」でつくります。
6)時の寿木組みの家は美しい地域の風景をつくります。
ヨシコ
「聞きなれない用語が多いわね、木の特性などを含めて後日説明をしてください」
*1)時ノ寿の森:森林の再生を標榜して活動している認定NPO法人時ノ寿の森クラブのフィールドが時ノ寿の森です、僕たちも会員なので使わせていただいてます。
*2)言霊思想:言葉に宿る不思議な力、その言葉に宿る不思議な力が働き出して、言葉で 発していることと同じ現象が起きるという考え。
*3)雅語(がご):洗練された上品な言葉。
ヨシコ
”次の質問です…「木組み」という言葉が再三で出てきますがどんな意味ですかという問いです”
クニオ
”読んで字のごとく「木を組む」ことです、木で組んだ軸組のことで構造体です、架構とも呼びます”
ヨシコ
”木造の場合、構造体を構成する材料の木材は生物素材ですね、生物素材は鉄骨やコンクリートと違い厄介な性質を有しています”
ヨシコ
”どんな性質?”
クニオ
”「強度のバラツキ」、「記の面によって変わる乾燥収縮」、「強度や収縮の異方性」といった性質です”
ヨシコ
”なんか、木って一筋縄ではいかないようね”
クニオ
”そうなんです、この性質は本来は木構造上不利に働くんですね、でも、木組みは、その厄介な性質を「制御」し「活かす」よう工夫されているんです”
ヨシコ
”単に組めばいいってもんじゃないんだね”
クニオ
”もちろんそうです、先達の知恵と工夫で長い年月をかけて洗練されてきました、その伝統的な木組みの一つに「渡り腮構法」があります”
ヨシコ
”名は体を表すとも言うけど、美しい木組みは構造体の健全性、力強さ、加工技術が備わっているわけね”
クニオ
”そのとうりです”
ヨシコ
”前の回答で出てきましたが「渡り腮構法」ってどんな構法ですか”
クニオ
”木と木を渡り腮に組んでいく軸組で、最もオーソドックスで洗練された木組みです”
ヨシコ
図を見ながら ”ほんとだ、シンプルな組み方ね”
クニオ
”この地域(遠州地域)の大工さんは「組(く)で」と呼びますね”
”「渡り腮構法」は、いわゆる伝統的構法の範疇に連なる構法です、伝統的構法は経験と勘に立脚するので、地震に対して倒壊しないという具体的、定量的(数字で表せる)根拠を持っていませんでした”
ヨシコ
”経験と勘ね ”
クニオ
”はい、 阪神淡路大震災以降、具体的で定量的根拠の上に立つ木造構造構法が叫ばれました”
クニオ
”木構造の勉強会*1)にお於いて、実験→データの集積→工学的な解析を行い、木造構法の技術として不足していた、具体的で定量的根拠を補足した構造システムとして提案する構法を「渡り腮構法」と呼んでいます。
ヨシコ
”経験と勘と実験による解析結果と融合したということかしら”
クニオ
”そのとうりです、「渡り腮構法」は融合した構造システムですね”
*1)丹後明泰建築事務所(丹呉明泰氏)+山辺構造事務所(山辺豊彦)主催の大工塾及び設計塾
ヨシコ
”では続いて「渡り腮構法」の特徴をおしえてくださいな”
クニオ
”「時ノ寿木組みの家」では、木組みを隠さず、むしろ意識して見せる設計姿勢を取っています”
ヨシコ
”見せるとは?”
クニオ
”例えば木構造家の山辺豊彦さん(1)は「伝統型の軸組構法が重要なことは、軸組を整理し合理性のある架構体をつくること…架構を意識しつつ意匠性にも配慮する…」(2)と言っています”
ヨシコ
”要するに美しい木組みにするってことね”
クニオ
”オーオー!一本や取られましたね”
”美学者の柳宗悦(*3)は、機能と美しさ兼ね備えた日本の民芸の健全性、力強さを「用即美」と表現しましたが、建築に於いては「構造即意匠」とい言います”
ヨシコ
”構造即意匠ね、人もそうだね、内面が充実していて力強い人は、外形も美しいモノね”
クニオ
”そうかもね、力強さと美しは別のものではないということです。
木の特性に従い、合理的に整理された木組みは、丈夫で美しく、健全な構造体です、「渡り腮構法でつくる住まいはそうありたいと思っています”
ヨシコ
”木組み愛を感じます”
(*1) 山辺豊彦 山辺構造設計事務所所長 (一社)住宅医協会理事長、全国の大工、設計者を中心とした勉強会を主宰 著書多数
(*2) 渡り腮構法のつくり方 P100 (株)建築技術
(*3) 柳宗悦 民藝運動を起こした思想家、美学者、宗教哲学者。
クニオ
”モノの強さって外力に耐える力なんだけど”
”例えば、木の枝は曲げようとする、その力に対して耐えに耐える、でも、ある段階で突然ポキッと折れてしまう!”
ヨシコ
”けど、竹はしなるだけしなり折れない、力を弱めると又元に戻る……しかし……生木は簡単に折れませんけど! ”
クニオ
”ぎゃはー 鋭い! ”
ヨシコ
”OK! 本当の強さとは、強屈とか頑強さではなく、柔軟性と粘り強さ、そして復元力にあると言いたいのね”
クニオ
”はいそうです、力学では突然折れる現象を「脆性破壊」 徐々に変形しながらもなかなか壊れない粘り強い性質を「靭性」と言います”
ヨシコ
”脆性と靭性ねー 人でいうと益荒男と手弱女ね”
クニオ
”益荒男と手弱女ねー 良い例えでね ワァ──o(。´・∀・`。)o──ィ♪ これからの男性には「たおやかさ」が必須アイテムになるかもね ”
ヨシコ
”ええー でも「たおやかさが」を秘めた女性も少なくなったわよ (つωi。)ザンネン…………… ということで、結論をお願いします”
クニオ
”「時ノ寿木組みの家」のクライテリアの一つである構造の基準(きわめて重要な判断のよりどころ)が靭性なんです、そしてそれを備えた構法が「渡り腮構法」です”
ヨシコ
”本当の強さを備えた構法が「渡り腮構法」というわけね”
クニオ
”はいそうです、
”次回はその「渡り腮構法」の成り立ちについてお話ししたいと思います”
益荒男(ますらお)
強くて勇ましい男性のこと、一方ポキット折れやすい一面も持つ
手弱女(たおやめ))
もともとは「たわやめ」と言って「たわやかな女性」という意味、「たわやか」は「撓む」(たわむ)ようなしなやかなこと、強屈とか頑強ではないけどしなやかな強さをいう。
ヨシコ
” 読者からお便り来てます、そもそもなぜ”土”なんでしょうか?”
クニオ
”大きく四つあるんだな”
ヨシコ
”へ―、四つもあるんだ、伺いましょうか”
クニオ
”第一に、建材としての機能面から「NO1じゃなくていい、もともと特別なオンリーワン」なこと。
第二に、木組みと相性が抜群、スクラムを組めばレジリエンスの大きな構造体となります。
第三に、笑顔になります。
そして最後は、土は文字通り、土に還る素材で産廃とならない自然素材であること”
ヨシコ
”えーと、なるほど、では一つ目から具体的に分かり易く説明をお願いしますね、特に笑顔になるは何だろう? 興味あるわね!”
クニオ
”喜んで…その前に一言! 土は世界で最も入手しやすい素材だよね、土の展伸性は広い面積でもつなぎ目なしに仕上げが可能、だから、実はいろんなところに利用されてきました”
ヨシコ
”過去系ですか!…でもなぜ廃れたの?性能面で新建材に劣っているから?”
クニオ
”いやいや、決して性能面が劣っている分けではありません、現在の生産方式=スピードと画一化的な仕上がりを求める=に合わなかったからですよ”
ヨシコ
”負け惜しみっぽいけど!”
クニオ
”(`┴´)ムッ ぅぅ・・…でも、ミケランジェロの描いたシスティーナ礼拝堂の天井画(最後の審判(*1))のようなフレスコ画も、土を扱う左官技術があってこそ可能だったんだよ!”
ヨシコ
”アーそうですか!… (´;ω;`)ゴメンネ … 失礼しました”
”OK! それじゃ、土の世界に案内してくださいね”
クニオ
”ラジャー 土の世界へ(*1)!ヨーソロー!”
(*1)「最後の審判」 名画の読み方 木村泰司 ダイヤモンド社
ヨシコ
”では、土の世界の第一章を紹介していただきましょうか”
クニオ
”え~と、まず「土はNO1じゃなくていい、もともと特別なオンリーワン」ってことです”
クニオ
”「土は、例えば、建材として備えていなけらばならない防火性、蓄熱性、遮音性を天賦の才としてすでに備えているんですよ」
ヨシコ
”遮音性や蓄熱性ってあまりピンとこないんだけど”
クニオ
”確かにそういうきらいはあるけどね
でも、火事から住まいという財産を守る防火性能、町の喧騒を遮断する遮音性や蓄えた熱をゆっくりと放出して気持ちの良い温熱環境をつくるなど、どれも豊かな暮らしを支える性能なんだよね~”
ヨシコ
”そういわれてみれば、なんか魅力的に映るわね”
クニオ
”そうでしょう、さらに、自律的な吸放湿性さえ備えている、最近の新建材など足元にも及ばないだよ”
ヨシコ
”なるほどね~ 吸放湿性や蓄熱性能は、心地よい住まいの温熱環境の室礼にはかかせない要素ね”
クニオ
”そのとうり、土壁は落ち着いた室内の温熱環境をつくりだし、さらに、その施工性としての展伸性や可塑性は、自由自在な造形を可能にするんだ”
ヨシコ
”土は包容力が豊かってことでしょうか”
クニオ
”ピンポーン! これらの性能を有する建材としてはどの性能いもNO1ではないんだけれどね”
ヨシコ
”でも 包容力はオンリーワンですね!”
クニオ
”土から始まる世界は無限です(*1) 是非使ってほしいね、笑顔になるよ!”
(*1)土から始まる世界は無限! Confort No165 p8より
”木の家”の本質は木の架構の美しさにあると思います、架構と意匠の一体化です。
構造体を隠さないため、必然的に脂肪はそげ落ち、構造的安定性は増し、そして美しく入念なディテールとプロポーションを考えるようになります。
そんな”木の家”をつくってきました、設計例を参照していただければ幸いです。
期間は以下のスケジュールが標準的です。
■ 1)思い立ち、出会い、計画を立てる段階
出会い→基本設計(2,5ヶ月)→実施設計(2ヶ月)→工事費検討と工事契約(1,5ヶ月)→契約と進み全体で最大6ヶ月程度。
■ 2)工事の段階
契約→地鎮祭→墨付け加工→基礎工事→建前・上棟→屋根工事・土壁→板金・左官工事→建具・器具付け→外構工事・引っ越しと進み、7ヶ月~8ヶ月程度。
○トータル期間
出会いから竣工まで14~15ヶ月と考えてください。
工事費
・82万~90万/坪です。(杭打ちなど地盤改良工事、外構工事、税別)
30坪だと2460万~2700万(税込みだと2700万~2970万)になります。
現代の家づくりの問題点の一つに“木材の取り扱い”があります。
例えば、木材は大工の手も経ずプレカットされて現場に運ばれます。
製材・加工・施工が分断されていて、質を誰が担保するのかという不安が発生します。
質を担保しながら木材を直接、住まい手に届けようという取り組みを“木材コーデネート”と言い、「時ノ寿 木組みの家」では、設計者が木材コーディネーターの役割を担っています。
省エネとは健康で快適な住まいを、いかに少ないエネルギーで実現するかということです。
少々打算的ですが、エネルギーの削減で実現する光熱費の削減も、健康で快適の部類に入ります。
建築的工夫と共に暮らしの工夫も省エネに繋がります。
どうすれば省エネになるかは「 省エネの話」をご覧下さい
注文住宅が可能か否かを尺度にすると、ハウスメーカーは基本モデルプランと呼ぶ商品群からの選択となるので注文住宅はあり得ません。設計事務所や工務店(大工)は可能です。
本当の意味で、“あなた自身の家”を建てたいのであれば、設計事務所を選ぶのも良い選択肢となるのではないでしょうか
私たちが暮らす地域社会を想像してみましょう。
地域社会の豊かさは、「ケア(福祉)」・「食」・「住」が、地産地消という仕組みの中で、実現できていることではないでしょうか。
だとすると職人は「住」の地域資源といえます、「住」の地産地消とは地域の材と職人でつくり、完成後も身近な職人のサポートが期待できる、この仕組みが本来の家づくりだと思うからです。
具体的な参加メニューは「あなたが主役の家づくり」にまとめてございますので、そちらをご参照下さい。
そこに挙げた作業以外にも、
・お茶を出して職人とあれこれと世間話をする
・仕事の話をする
・使用材料の来歴や施工方法を伺う
・自然素材の肌触りを確認する
・ゴミを拾う
このようなことも、立派に家づくりに参加していると言えます。
静岡県、愛知県の三河地域、山梨県、神奈川県、東京都です。
※ 神奈川県と東京都は、横浜市在住のパートナー建築士と協働いたします。
■見学会の開催 2020年前半の見学会はこちら
■勉強会の開催 2020年前半の勉強会はこちら
尚、“完成後の住まいの見学”は、勉強会の一環として行っています、勉強会の内容をご覧ください。
もちろんOKです。
プロの視点で土地をチェックできます。
これまで設計させていただいた物件の約三割は、土地探しからご依頼いただきました。
例えば、こちらのお宅は土地探しの段階から相談をいただきました → 赤目ヶ谷の家
もちろんOKです。
狭い土地や、不整型の土地をどう活かすか思案し工夫することは、設計行為の真骨頂と言えます。
腕が鳴ります。
資金計画は家づくりの重要なプロセスです。無理のない計画を組むことが基本です。
資金計画はパートナーFPが行います。
有償になりますが、家計や保険を見直しながら、ライフプランに沿った適切な提案をさせていただきます。
また勉強会も開催しています。
■勉強会 2020年前半の勉強会はこちら
リフォームについてのQ&A
現状設計例は少ないですが可能です。
リフォーム、民家再生、リノべージョンのスキームはこちらです。
リフォームをするにあたり、何が満足できていないか明確にして優先順位を決めることから始めます。その手助けとして、「住まいの不満リスト」をつくりましょう。
リフォームの種類や内容により変わります。
・不具合や模様替えは、それぞれの専門業者かセルフで。
・住宅設備の更新は設備業者に。
・間取り変更を含むリフォーム、耐震や省エネなどの性能向上を目的にしたリフォームは、住まいの診断ができる住宅医に。
しかし、リフォーム市場は金になると新規参入者が多い業界、言ってみれば玉石混交状態です。
気を付けよう、”サービスしときます“と一式見積もり。
費用はリフォーム工事の内容で変わります。 「ざっくりリフォーム見積」で大まかな予算を掴んで下さい。
次のような補助制度がございます。参考になさって下さい。
・地域型住宅」グリーン化事業の省エネ改修型
http://www.chiiki-grn-chojyu.jp/
・長期優良住宅化リフォーム推進事業
https://www.sumai-fun.com/money/long-term-renovation2019-2/
※ 上記補助事業は2020年度の予算が成立してから執行されます
局部的な補強や、数値合わせに頭をひねるのではなく、建物全体の構造計画を考えるという視点が大切です。
そのために、木造構造の基本構成である軸組(柱・梁)、鉛直構面(耐力壁)、水平構面(床組・小屋組)、接合部と基礎の役割を踏まえた構造計画を立案できる建築士に依頼できるか否かがポイントとなります。
省エネ性能を表す指標に外皮基準があります。
外皮性能基準は、①詳細計算ルート ②簡易計算ルート ③簡素な計算ルート ④仕様ルートの4つ手法で算出します。
①→④に向かうほど簡単に算出できますが、断熱性能や熱の逃げる様子が分かりにくくなるので、コストパフォーマは低下します。
ですから①ができる建築士に依頼できるか否かがポイントとなります。
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