木の特性を活かした構法でつくる of 時ノ寿 木組みの家

5つのこだわり

木の特性を活かした構法でつくる

「時ノ寿 木組みの家」が取り組む構法の基本的性能は
1)安全に住み継ぐことができる
2)快適に、長く住み継ぐことができる
3)環境に負荷を与えないつくりかたでつくる。
だと思っています。

木材は元々強度が低く脆い材料です、しかし、木と木を木の特性に合った方法で組み合わせると粘り強い架構体にもなります。
その最も重要なポイントは、木と木が組まれる組手(クデ)と呼ばれる接合部だと言われています、そしてその最も信頼できる組手を持つ構法が渡り腮と呼ばれる構法です。

木と木をがっちりと組み合わせ、しっかりとした骨組みに組み上げることで、木材土同士は面接触で直接に応力を伝達し、粘り強い構造特性を有した架構ができあがります。

1建前1.jpg2建前2.jpg

4渡り腮上木と下木(下木には島が付いている).jpg渡り腮上木と下木(下木には島が付いている)

5a渡り腮で組む.jpg渡り腮で組む。

5b渡り腮で組んだ架構.jpg渡り腮で組んだ架構。

また、建物にかかる力は地震力だけでなく、常に作用する建物自体の重量など、日常的にかかる長期荷重と呼ばれる力も作用します、これらの長期荷重に対して、渡り腮構法は最も安定した架構となります。
一方この渡り腮構法は、丈夫な架構をつくり出すことが可能なので、長寿命の住まい、長く住み継ぐことができる住まいをつくることができます。

しかし、渡り腮構法には2階床面の水平剛性が小さいという弱点があります、これは構造上、床面が伝えうる水平力が小さいく、例えば、地震などにより大きな水平力が建物に作用した時、2階床が大きく変形しやすいと言うことになります。

「時ノ寿木組みの家」では、耐力壁間距離を大きくしない、壁倍率の小さな耐力壁を分散配置するなどの方法でこの弱点をカバーしています。

一方(*1)最近の実物大実験により、渡り腮構法での弱点の一つとされていた水平剛性が、それほど低くないとも言われ始めていますが、さらなる実験の成果を期待します。

3梁通しの架構.jpg
梁通しの架構
8登梁組み.jpg
登梁組み

6架構図1.jpg

7架構図2.jpg

10荷重の種類ヤマベの木構造P19エックスナレッジb.jpg

9吉島家住宅(木の建築3 写真畑亮).jpg吉島家住宅(木の建築3 写真:畑亮)

具体的仕様
◎耐力と変形性能をバランスよく備える
◎金物に頼らず、渡り腮で組んだ梁通し架構の軸組(面接触で応力を伝達)
◎耐力壁は、中地震の剛性と大地震に対する靱性を兼ね備えた、渡りアゴ構法にフィットした土壁を主体として面材で構成する。

(*1)独立行政法人防災科学研究所兵庫耐震工学研究センター
http://www.bosai.go.jp/hyogo/research/movie/movie.html
  伝統的木造軸組構法住宅の震動台実験(2008年11月、12月)

「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験」検討委員会
http://www.green-arch.or.jp/dentoh/experiment_edefense_2012_3.html

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